OS界の三峯徹を目指せ (by Achain)
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この記事はセクションの運用例として掲載したテスト記事です.出展はサークルNutshellの同人誌「らぶりぃ☆OS/2 WARP Volume.7」です.
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スーパー投稿者,三峯徹

 コミケ3日目に男性向け創作エリアを徘徊している諸兄なら三峯徹氏をご存じであろう.主にエロ漫画雑誌の読者コーナーに味わいのあるイラストを投稿している御方である.




 ← 三峯氏に敬意を表してAchainが描いた
   三峯氏風イラスト(つーかパクリ).
   ほんとはこれに大きめの乳首がつくの
   だが,とても模写できないヨ,師匠….


 正直に言おう.はじめて彼のイラストを見たときには「こんなのでも載るのか」とか思ってしまった.きっと多くの人が同じように思ったに違いない.何しろ彼の絵の第一印象は「ヘボい」のである.しかし,このヘボいイラストは何処かで見たことがある…そう思って手元のエロ漫画雑誌を片っ端からめくってみれば,ここにも,そこにも,あそこにも彼のイラストが載っているではないか.ほぼ「もれなく載っている」と言ってよい状態だった.「いったい彼は何者なんだ?」「彼は月に何冊のエロ漫画を読んでいるのだ?」そして「なぜこんな絵がいつも載るのだ?」…そんな疑問が湧くのは当然だ.おりしも時代はインターネット全盛期.ちょいとネットで検索すれば彼に関する情報はいろいろ出てくる.最近はちゆ12歳やおこめちゃん等のVNI御大も彼のことを取り上げていたので,読んだ方も多いだろう.彼は「スーパー投稿者」「プロ読者」と呼ばれ広く認知されている人物であり,また今や,「三峯氏からの投稿があってはじめて一人前のエロ漫画雑誌」「創刊したものの三峯氏から投稿が来るかどうか戦々恐々のエロ漫画雑誌編集者」「三峯氏の投稿が載れば雑誌は安泰」といった真実とも逸話ともつかない話まで世に言わしめている人物なのである.最近はさらにあちこちから引っ張りだこらしく,児ポ法(児童ポルノ禁止法)でCGやマンガを規制する動きに反対する「連絡網AMI」が発行した同人誌「児ポ法改悪問題2001」においては蒼々たる漫画家の面々に混じって三峯氏の名前が見て取れる.その肩書きはただ一人の「読者代表」だ.また,今年5月にはロフトにおけるエロマンガについてのトークライブに招かれ,漫画家がこぞってサインをねだったという逸話を残した.

 なぜ彼はこんなにも皆に愛されているのだろう?

 彼は,地道な努力で今の地位を得た.彼が雑誌に投稿を始めたのは今から10年以上前のこと.以降,今日に至るまで黙々と,見返りを(本心は知らないが)欲求するそぶりも見せずに,ただひたむきに投稿を続けた.それが彼の趣味の延長であろうことは一目瞭然だが,それにしても並大抵のことではない.聞くところによれば数ある雑誌への投稿数を合わせると年間1000通を越えることもあると聞く.それを10年以上も続けたのである.結果,雑誌や他の読者との信頼が確立され,ついには賞賛を得るに至った.ここで面白いのは,このプロセスに「絵の巧さ」はあまり関与していない点である.彼の絵が非常に個性的であることは「印象に残る」という意味で重要なポイントではあるが,その個性も継続あってのものであろう.いかに個性的な絵でも単発では「絵が個性的」というだけで「その人の個性」にはならない.氏が今までに描き投稿し掲載された星の数ほどのイラストの最大公約数が「三峯氏らしさ」であり「三峯氏の味」になっているのだから.つまり,「継続」こそが神髄なのだ.巧くなくても,他人に揶揄されようとも,自分の信ずる道をひたすら進む努力こそが最後には花を咲かせるのだ.

 長々と三峯氏の話をしてしまったが,以上の結論を持って,我らが愛する「IBM OS/2 WARP」に話を移そう.


OS/2は三峯徹になり得るか?

 いきなりだが,もし誰かに「OS/2のどこが良いの?」と聞かれたら,あなたはなんと答えるだろうか?

 「安定しているから」── 昔はこれが通用した.でも今は…?私はWindows2000の方が安定性は高いと思っている.もちろん特定の操作でWindows2000を落とすことはたやすい.しかしそれはOS/2だって同じだ.「WPSが素晴らしいから」── WPSは確かに美しい.その設計思想には感心することしかり.だけど,使い易いかどうかは疑問だ.私はファイラーの類やWPS拡張ユーティリティを一切使わずにWPSだけで暮らしている人をほとんど知らない.「REXXがあるから」── 同感,同感.でもREXXは残念ながらOS/2の専売特許じゃない.Windowsで動くREXXだってある.「ウイルスの心配が無いから」── 確かに.でも「だからOS/2を使う」ほどのもの?

 OS/2 を愛する貴兄なら,「OS/2のどこが良いの」に正直に答えようとすればするほど困惑する経験をお持ちのはずだ.質問が「なんでOS/2を使っているの?」だったら答えは簡単,「好きだから」だ.しかし,なぜ好きかという理由を具体的に上げるのは厳しい.それはまるで「三峯氏の絵のどこが良いの?」と聞かれるようなものだ.ものさしで計れるような「良さ」で他に勝っている部分なんてそんなに(というかほとんど)無いのではなかろうか.でも,見栄えがイチバンじゃなくたって,機能が他より劣っていたって,たまにデスクトップが固まったって,大した問題じゃない.長年共に暮らし,慣れ親しんで,隅々まで知ってる.隣にきらびやかなデスクトップのOSがあっても手はついついWPSを選んでしまう.OS/2はそんな「味のある」OSだ.そしてその「味」は IBMと我々との間で長年かけて培われてきたものである.我々に採って,エロマンガ誌を開けば三峯氏の投稿があるが如く,オペレーティングシステムといえばOS/2なのである.

 結論:OS/2はすでに三峯徹の境地に達している.残念ながら信奉者は少ないが.


我々はOS/2の三峯徹になり得るか?

 翻って,今度は我々が評価される番だ.我々 ── 今や少数民族となってしまった ── OS/2ユーザー「は」OS/2「に」愛されてるに足りる存在なのだろうか?我々はOS/2に対してひたむきに努力を捧げているだろうか?

 答は自らの胸に聞いてみよう.

 らぶりぃOS/2 WARP volume.6をお持ちの方はWarpzilla記事の最後に載せたMichael Kaply氏の意見(の意訳)を今一度ご覧頂きたい.IBMからサラリーをもらっているとはいえある意味今もっともOS/2の延命に貢献している人物の「OS/2ユーザーは文句ばかりで,自らの手を汚そうとしない」という本音を我々は決して忘れてはならない.OS/2を愛しているのなら,どんなことでもいいから奉仕しよう.Webにちょっとtipsを書くだけでも,どこかの掲示板でトラブルに泣いているOS/2ユーザーに慰みの言葉をかけるだけでも良い.お金持ちの人はよさそうなシェアウェアに積極的に対価を払うだけでも十分だ.そして,それを継続しよう.そうすれば,10年後,あなたはきっと OS/2界の三峯徹になれるだろう.

 もちろん,その時にOS/2がまだあれば,の話だが.





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